会議の終わりに「明日までにこの資料を出さないといけません」と言おうとして、I must submit this report by tomorrow. と口に出しました。相手は一瞬だけ止まって、それから「OK」と答えました。文法はどこも間違っていません。それでも、何かが少しずれていた気がする。
もう一つ、同じ会議室での話です。暑いので窓を開けてほしい。寒くなってきたので閉めてほしい。自分で開けようかと申し出る。日本語ではどれも「窓を〜」で始まるのに、英語では毎回ちがう助動詞になります。
助動詞は中学で全部習っています。意味も言えます。それでも会話のスピードでは、どれを選ぶかで一拍止まる。この記事では、助動詞を「意味」ではなく「日本語の言い回し」から引く 形に組み替えて、その一拍をなくしていきます。
助動詞の使い分けがとっさにできないのはなぜ?
結論から言うと、学校で覚えたのが「英語 → 日本語」の一覧表で、話すときに必要な「日本語 → 英語」の変換表を持っていないからです。
原因は 3 つに分けられます。
1つ目は、覚えている向きが逆だから。 can は「できる」、may は「かもしれない」、must は「〜しなければならない」。これは英語を読んだときに意味を取るための知識です。ところが話すときに必要なのは逆方向で、頭に浮かんだ「〜しなきゃ」を、どの助動詞に変換するか を決めなければいけません。この向きの表を、多くの人は持っていません。
2つ目は、意味が近い語の差を教わっていないから。 must と have to は「どちらも〜しなければならない」、may と might は「どちらも〜かもしれない」と習います。同じだと教わったものを会話で選び分けろと言われても、判断基準がないので止まります。実際には意味ではなく、強さ・話し手の立場・丁寧さといった別の軸で違うのですが、そこは試験に出にくいので飛ばされがちです。
3つ目は、日本語と英語のマップが一部で非対称だから。 特に「〜しなくてもいい」を must not に置き換えてしまうと、意味がほぼ反対になります。日本語をそのまま置き換えると事故が起きる箇所が、助動詞にはいくつかあります。
つまり足りないのは知識ではなく、日本語から引くための索引です。そもそも英語がとっさに出てこない感覚そのものに悩んでいる方は、「英語が口から出てこない」は知識不足じゃない もあわせて読んでみてください。
助動詞は「意味」ではなく「日本語の言い回し」から選ぶ
まず、その索引を作ります。左の列にあるのは、あなたが日本語で思い浮かべる言い回しです。
| 言いたい日本語 | 使う助動詞 | 例 |
|---|---|---|
| 〜できる/〜られる | can | I can ride a bicycle. |
| 〜してもいい?(許可を求める) | Can I / May I | Can I sit in this seat? |
| 〜してくれる?(依頼する) | Can you / Could you / Would you | Can you open the window? |
| 〜したほうがいい/〜すべき | should | You should eat more vegetables. |
| 〜しなきゃ/〜しないといけない | have to / must | I have to submit this report by tomorrow. |
| 〜してはいけない(禁止) | must not | You must not take pictures here. |
| 〜しなくてもいい(不要) | don’t have to | We don’t have to hurry. |
| 〜かもしれない | may / might | It may rain tomorrow. |
| 〜に違いない | must | He must be tired. |
| 〜しましょうか?(自分が申し出る) | Shall I | Shall I call a taxi? |
| 〜しましょうか?(相手を誘う) | Shall we | Shall we have lunch together? |
| どうしても〜しない | will not | This door will not open. |
この表の右側を隠して、左の日本語だけから英語を作れるようになるのがゴールです。まずは 6 問、日本語を見て 3 秒で英語にしてから、右の英語の答えを確認してください。
意味が近い助動詞は「強さ」で選ぶ——2本のものさし
助動詞のうち、意味が近くて迷いが起きる組は 2 本のものさしの上に並んでいます。義務の強さと、確信の強さです。この 2 本を持つと、迷ったときに「もう一段弱く」「もう一段強く」と調整できるようになります。
can(能力・許可)や shall(申し出・誘い)のように、この 2 本とは別の役割を持つ助動詞もあります。それらは強さで選ぶものではないので、後の節で個別に見ていきます。
義務の強さ:should → have to → must
| 表現 | 強さ | 日本語 | 典型場面 |
|---|---|---|---|
| should | 弱い(推奨) | 〜したほうがいい | 助言・提案 |
| have to | 中(外から決まっている) | 〜しないといけない | 締切・規則・予定 |
| must | 強い(話し手の判断・掲示) | 〜しなければならない | 社内規定・注意書き |
冒頭の I must submit this report by tomorrow. は、英語として正しい文です。SpeakSprint でもこの言い方は正解として受け付けます。ただ、締切は外から決まった予定なので、素直に言うなら have to の段。そこを must にすると「自分に課した強い決意」が乗って、日常の報告としては一段だけ重く響きます。間違いなのではなく、力の入り方が変わる という差です。
なお、have to と must の段差だけは、強さというより どの立場で言っているか の違いです(この表では便宜的に一列に並べています)。そこは次の節で詳しく見ます。
ここで一つ注意があります。上の 3 つは「する」方向の強さを並べたものです。must not と don't have to は、この並びの上や下にある段ではなく、別の状態を表します。
| 表現 | 何を表すか | 日本語 |
|---|---|---|
| must not | 禁止(するな、と逆を向いている) | 〜してはいけない |
| don’t have to | 義務がない(してもしなくてよい) | 〜しなくてもいい |
must not は must をもう一段強めた形ではありませんし、don't have to は should より弱い義務でもありません。義務がゼロという別の状態です。
この 2 つを「義務の強い順」の一本の線につないでしまうことが、後の節で見る must not と don't have to の取り違えの原因になります。
確信の強さ:might / may / could と will / must
こちらは義務ほどきれいには並びません。may と might と could は重なる範囲が広く、should と will は確率というより「そう予想する根拠があるか」で選ばれます。固定の順位ではなく、おおよその目安として見てください。
もう一つ大事なのは、この表は「置き換え可能な順番」ではない ことです。互いに入れ替えられるのは may / might / could あたりまでで、will はこれから起きることの予測、must は今の状況についての推量と、指している時間が違います。He must be tired.(今、疲れているに違いない)を He will be tired. にすると「これから疲れるだろう」に変わってしまいます。強く言いたいからといって上の段に置き換えるものではありません。
| 表現 | 確信の目安 | 日本語 |
|---|---|---|
| might | 低い | ひょっとしたら〜かも |
| may | 低め〜中 | 〜かもしれない |
| could | 中(可能性の一つ) | 〜こともありうる |
| should | 高め | 〜のはずだ |
| will | 高い | 〜でしょう |
| must | ほぼ確信 | 〜に違いない |
must が両方のものさしに登場していることに注目してください。義務では「〜しなければならない」、確信では「〜に違いない」。どちらも「これしかない」という一番強い段を担当している と考えると、2 つの意味が 1 つの語に同居している理由が腑に落ちます。
「〜しなきゃ」は must と have to のどっち?
結論から言うと、会話で迷ったら have to を選べば、ほとんどの場面で自然に響きます。 must は掲示・規則・話し手自身の強い判断に寄ります。
使い分けの目安は「その義務がどこから来ているか」ではなく、自分がどの立場で言っているか です。自分や相手の事情として報告・共有するなら have to。掲示や規約のように規則そのものを述べる文では must がよく使われます。
ただし、これは厳密な線引きではありません。規則を述べる文では、どちらも自然です。We must wear uniforms at school. も We have to wear uniforms at school. も正しく、SpeakSprint でも両方を正解として受け付けます。must のほうが規則の文らしく引き締まって響く、という程度の差だと考えてください。
はっきり have to に寄るのは、締切や自分の予定のように個人的な事情を報告する場面のほうです。
形の上でも 2 つ違いがあります。疑問文では Do you have to ...? が自然 で、Must you ...? はかなり強く響きます。そして 義務の must には過去形がありません。「〜しなければならなかった」は had to を使います。
なお、過去形がないのは義務の must だけです。「〜に違いない」という推量の must には must have + 過去分詞という形があり、He must have been tired.(彼は疲れていたに違いない)のように過去の推量を表せます。「義務は had to、推量は must have」 と 2 つに分けて覚えてください。
次の 5 問は、いま見た切り分けがそのまま並んでいます。前半 2 問は自分の事情の報告なので have to、続く 2 問は規則そのものを述べる文で、模範解答は must を採っています(have to と言っても正解です)。
同じ場面を「強さ違い」で言い分ける
ものさしの感覚は、同じ場面を強さ違いで言い比べると一番早く体に入ります。次の 2 文は、どちらも同じ「宿題と明日の締切」の話です。
上は自分に課された義務、下は相手への助言です。主語も I と You で入れ替わっていますが、立場を決めているのは have to と should のほう です。試しに下の文を You have to finish this homework by tomorrow. と言い換えてみてください。同じ相手への発言でも、助言から「やらないといけないよ」という指示に変わります。この「助動詞だけ差し替えて言い比べる」やり方は、以降の節でも繰り返し使います。
can は「できる」だけじゃない|能力・許可・依頼の3つの顔
can を「できる」だけで覚えていると、会話で登場する can の半分以上を取りこぼします。実際の会話では、能力・許可・依頼の 3 つの顔があり、日常会話では能力よりも許可と依頼のほうが登場頻度が高い くらいです。
まずは能力から。主語が 3 人称単数でも He can play のまま、助動詞にも後ろの動詞にも -s が付かない ところが、最初につまずく箇所です。He plays the piano. は plays なのに、can が入ると play に戻ります。
そして許可と依頼です。Can I ...? は「〜してもいい?」、Can you ...? は「〜してくれる?」。主語が入れ替わるだけで意味が変わるので、主語を先に決めてから助動詞を置く と混乱しません。疑問文の語順そのものに不安がある方は、疑問文が口から出ない人へ で語順を先に固めておくと、この節が楽になります。
「〜してもいい?」「〜してくれる?」の丁寧さの段階
許可と依頼には、丁寧さの階段があります。can から could / would に移ると直接さが下がり、やわらかく響きます。
| 場面 | カジュアル | ふつう | ていねい |
|---|---|---|---|
| 依頼「〜してくれる?」 | Can you …? | Could you …? / Would you …? | Would you mind -ing? |
| 許可「〜してもいい?」 | Can I …? | Could I …? | May I …? |
| 申し出「〜しましょうか?」 | Do you want me to …? | Shall I …? | Would you like me to …? |
Could you ...? と Would you ...? はどちらも丁寧で、ほぼ同じ場面で使えます(Would you は「そうする意向がありますか」と尋ねる形なので、相手や場面によっては少し硬く響きます)。さらにやわらげたいときが Would you mind -ing? です。初対面や社外の相手なら Could you ...? を選んでおけば、まず失礼になりません。次の 8 問は、前半 5 問が許可(自分がやっていいか)、後半 3 問が依頼(相手にやってもらう) です。日本語を読んだ時点で、主語が I と you のどちらになるかを決めてから口に出してみてください。
2 問目の Can I sit in this seat? と 3 問目の May I sit here? は、どちらも「座ってもいいですか」です。カフェで相席を頼むような場面なら Can I ...? で十分ですが、初対面の相手や改まった場では May I ...? のほうが落ち着いて響きます。
なお would には「もし〜なら」の仮定法の顔もあり、会話の角を丸める装置として広く使われます。そちらは 仮定法は「もし〜なら」だけじゃない にまとめています。
「〜かもしれない」は may と might のどちらを使う?
結論から言うと、会話ではどちらも「〜かもしれない」で、意味の差はごくわずかです。 might のほうが可能性が低い、または控えめに響きます。
厳密な線引きを気にするより、自分がどれくらい確信しているかで決める ほうが実用的です。確信が薄いなら might。可能性を低めに見せるぶん、外した場合の気まずさが小さくて済みます。加えて may には「〜してもよい」という許可の意味もあるため、May I ...? の形は前の節で見たとおり許可を求める丁寧な言い方になります。
次の 6 問は、前半 4 問が may の推量です。この 4 問は may をそのまま might に置き換えても言えます。両方で声に出して、響きがどう変わるかを確かめてみてください。
最後の 2 問は will と must ですが、これは may を強くした形ではありません。I think he will come. はこれから起きることの予測、He must be tired. は今の状態についての推量で、指している時間が違います。
「〜したほうがいい」を should で言う
should は「〜すべき」と訳されるので強く感じられがちですが、実際の会話では「〜したほうがいいよ」くらいの、やわらかい助言 です。義務のものさしでも have to より下の段にあります。相手にアドバイスするとき、日本語の「〜したら?」に最も近いのがこの語です。
「〜すべきだった」は should have + 過去分詞
過去にやらなかったことへの後悔や、相手への軽い非難は should have + 過去分詞で表します。会話では should've と縮めて、ひとかたまりの音として口に入れておくと出やすくなります。
「〜しましょうか?」は Shall I と Shall we を使い分ける
結論から言うと、自分がやる申し出は Shall I ...?、相手を誘うときは Shall we ...? です。
shall は古い表現だと言われることがありますが、それは平叙文の shall(I shall go など)の話です。疑問文の Shall I と Shall we は今でもよく使われます。よりカジュアルにしたいときは Do you want me to ...? や Why don't we ...? に置き換えられます。
will は「未来形」ではなく、話し手の気持ちを載せる助動詞
will を「未来形」という時制の名前で覚えていると、時間の話に見えない will に出会ったときに固まります。will が運んでいるのは、意志・推量・拒絶・約束といった話し手の態度です。結果として未来のことを指す場合は多いのですが、時間そのものを表しているわけではありません。
特に面白いのが拒絶で、This door will not open. は「このドアは(どうしても)開かない」。ドアに意志があるかのような言い方ですが、機械や体調について英語ではごく普通に使います。ここには未来の意味がまったく入っていません。
なお、予定をどう言うか(will と be going to の使い分け) は 未来形 will と be going to の使い分け で扱っています。この節では時間の軸ではなく、話し手の態度のほうを見ていきます。
can’t と mustn’t はどう違う?
結論から言うと、can't は「できない・ありえない」、mustn't は「してはいけない(禁止)」です。 そして「しなくてもいい」は don't have to で、mustn't とは別物になります。
ここが、この記事でいちばん事故が起きやすい場所です。日本語の「〜なくていい」を must not に置き換えると、「〜してはいけない」という、ほぼ反対の意味になります。
You must not come.= 来てはいけない(禁止)You don't have to come.= 来なくてもいい(義務がない)
can't はさらに別の担当で、能力がない(I can't swim.)か、可能性がない(It can't be true. = そんなはずがない)を表します。3 つとも日本語では否定の「〜ない」で終わるので、日本語の語尾ではなく、言いたいのが「不可能」「禁止」「不要」のどれかで選ぶ のが確実です。
もう一つ、can't には「規則や状況で許されていない」という使い方もあります。次の練習に出てくる We cannot swim here. は「ここでは泳げません」で、実質は遊泳禁止の場面です。must not が「するな」と正面から禁じるのに対し、can't は「できない状況にある」という言い方で結果的に不許可を伝えます。掲示や規則の文では must not、その場の説明では can't が使われやすい、という違いだと考えてください。
not の入れ方そのものに不安がある方は、否定文が口から出ない人へ で形を先に固めておくと、ここは選ぶだけの作業になります。
よくある間違い
助動詞のミスは、形が崩れているものと、形は正しいのに意味がずれるものの 2 種類に分かれます。まずは形から。ここは覚えれば終わる部分です。
✗ 間違いHe can plays the piano.
◯ 正しいHe can play the piano.
なぜ助動詞の後ろは原形。主語が3人称単数でも、動詞にも助動詞にも -s は付けない。
✗ 間違いI can to swim.
◯ 正しいI can swim.
なぜwant to や have to の感覚で to を入れてしまう例。助動詞の後ろは to なしの原形。
✗ 間違いDo you can speak English?
◯ 正しいCan you speak English?
なぜ助動詞の疑問文は助動詞を文頭に出す。do は使わない。
✗ 間違いI will must finish it today.
◯ 正しいI will have to finish it today.
なぜwill can must のような助動詞どうしは直接並べられない。未来の義務は have to で受けて will have to にする。
4 つ目と同じルールで will can を will be able to に直すパターンは、未来形 will と be going to の使い分け でも扱っています。
もう一つ、覚えるだけでは直らないタイプのミスがあります。英語の文としてはどれも正しいのに、伝わる意味が言いたかったことと変わってしまう ケースです。「間違い」ではないので、何が伝わってしまうかで並べます。
| 言いたい日本語 | つい言ってしまう英語 | それが伝える意味 | 言いたいことに合う形 |
|---|---|---|---|
| 忙しいなら来なくていいですよ | You must not come if you are busy. | 忙しいなら来てはいけない(禁止) | You don’t have to come if you are busy. |
| ここでタバコを吸ってはいけません | You don’t have to smoke here. | 吸わなくてもいい(禁止していない) | You must not smoke here. |
| 窓を開けてくれますか? | Can I open the window? | 開けてもいいですか(許可を求めている) | Can you open the window? |
上の 2 行は 意味がほぼ反転する ので、この記事でいちばん重要なところです。3 行目は主語の取り違えで、I か you かを先に決めておけば防げます。
仕上げ:6つの助動詞を混ぜて練習(9問)
最後に、ここまでの 6 つを混ぜた 9 問です。今度は答えが隠れています。日本語を見て 3 秒で英語を声に出してから、「答えを見る」をタップして確認してください。
答えを見る答えを隠す
Will you answer the phone?答えを見る答えを隠す
What do you think should be done about this problem?答えを見る答えを隠す
You may speak Japanese here.答えを見る答えを隠す
This plan may work better than expected.答えを見る答えを隠す
Shall I turn on the air conditioner?答えを見る答えを隠す
Shall we discuss this issue at the next meeting?答えを見る答えを隠す
He must be tired.答えを見る答えを隠す
This door will not open.答えを見る答えを隠す
We cannot swim here.3 秒以内に 6 問以上出てきたなら、索引はできています。詰まった文は、明日もう一度だけ言い直してください。助動詞は数が少ないので、詰まる文を潰していけば早く終わります。
基本文型をもっと広く数多く練習したい方は、瞬間英作文の例文100選 に助動詞を含む基本パターンをまとめています。
SpeakSprint で助動詞を練習する
この記事の練習問題は、SpeakSprint の助動詞ユニットから引用しています(表や間違いの例には、説明のために作った文も混ざっています)。アプリでは同じ問題を、日本語を見て声に出し、AI の採点を受けながら練習できます。
採点は正解・不正解だけでなく、どこがどう問題だったのかを 12 種類の文法カテゴリで返します。時制・語順・冠詞・意味の不一致などがあり、この記事で見た助動詞のミスも、そのどれかとして返ってきます。カテゴリの全体像は 英語が伸びない原因がわかる にまとめています。
学習分析では、練習した文法単元ごとの誤答率も出ます。助動詞の誤答率が他の単元より高ければ、そこから復習する判断ができます。
日本語を見て英語を組み立て、実際に声に出して回答する練習を毎日の習慣にしたい方に向いています。
よくある質問
must と have to はどう違いますか?
意味はほぼ同じで、どちらも「〜しなければならない」です。違いは話し手の立場で、自分や相手の事情として報告するなら have to、掲示や規約のように規則そのものを述べる文では must がよく使われます。ただし厳密な線引きではなく、規則を述べる文はどちらも自然です。会話で迷ったら have to を選べば、ほとんどの場面で自然に響きます。なお義務の must には過去形がないので、「〜しなければならなかった」は had to を使います。推量の must には must have + 過去分詞があり、こちらは過去のことも言えます。
「〜しなくてもいい」は mustn't で合っていますか?
合っていません。「〜しなくてもいい」は don’t have to、mustn’t は「〜してはいけない」という禁止です。You must not come. は「来てはいけない」、You don’t have to come. は「来なくてもいい」で、意味がほぼ反対になります。日本語の「〜なくていい」をそのまま must not に置き換えないよう注意してください。
may と might はどう使い分けますか?
会話ではどちらも「〜かもしれない」で、意味の差はごくわずかです。might のほうが可能性が低い、または控えめに響きます。迷ったら might を使えば言い過ぎになりません。なお may には「〜してもよい」という許可の意味もあり、May I から始める形は許可を求めるていねいな言い方になります。
依頼するとき Can you と Could you のどちらを使えばいいですか?
親しい相手には Can you、初対面や社外の相手には Could you が安全です。さらにていねいにしたいときは Would you や Would you mind に続けます。can から could、would へと後ろにずらすほど直接さが下がり、やわらかく響きます。
shall は古い表現だと聞きました。今でも使いますか?
平叙文の shall は現代の会話ではほとんど使われませんが、Shall I から始める申し出と、Shall we から始める誘いは今でもよく使われます。自分がやると申し出るときは Shall I、相手を誘うときは Shall we と覚えておけば十分です。よりカジュアルには Do you want me to や Why don’t we も使えます。
助動詞を使い分けられるようになるには、どう練習すればいいですか?
助動詞は数が少ないので、覚え直すより詰まる文を潰していくほうが早く終わります。この記事の例文を、日本語だけ見て3秒で英語にする形で繰り返し、詰まった文だけを翌日もう一度言うのが効率的です。特に have to と should、must not と don’t have to のペアは、続けて言い比べると差が残りやすくなります。1日10分でも、同じ文を繰り返すほうが定着します。
関連記事: 未来形 will と be going to の使い分け / 否定文が口から出ない人へ / 話すための英文法(カテゴリ一覧)